子どもが話してくれないとき、親ができる3つのこと
「学校どうだった?」
「別に」
「何かあったの?」
「何もない」
以前はいろいろ話してくれたのに、最近は聞いても答えてくれない。
子育てをしていると、そのような時期に戸惑うことがあります。
親としては、何か悩んでいるのではないか、困っていることがあるのではないかと心配になります。
けれど、心配する気持ちが強いほど、つい質問を重ねてしまい、子どもとの距離がかえって広がってしまうこともあります。
今回は、子どもが話してくれないときに、親として大切にしたい3つのことを考えてみます。
話さないことにも理由があります
子どもが話さないからといって、親を嫌っているとは限りません。
自分の気持ちをうまく言葉にできないこともあります。
話したら心配をかけると思っている場合もあります。
自分の中で考えを整理してから話したい子もいます。
また、成長とともに、自分だけの世界や時間を大切にするようになることもあります。
大人にも、誰かにすぐ話したいときと、一人で考えたいときがあります。
子どもにも同じように、それぞれのタイミングがあります。
大切なのは、「話さないこと」をすぐに問題と決めつけないことです。
1 答えを求めすぎない
子どもが黙っていると、
「どうしたの」
「何があったの」
「誰かに何か言われたの」
と、理由を知りたくなるものです。
けれど、質問が続くと、子どもにとっては「答えなければならない時間」になってしまうことがあります。
そんなときは、
「話したくなったら、いつでも聞くよ」
と伝えるだけでも十分です。
話すかどうかを子ども自身に委ねることで、安心して話せる余地が生まれます。
親がすぐに答えを求めないことは、無関心になることではありません。
「あなたのことを気にかけているけれど、あなたのペースも大切にしている」という姿勢です。
2 話の内容より、気持ちを受け止める
子どもがようやく話してくれたとき、親はつい解決策を伝えたくなります。
「こうすればいいじゃない」
「それはあなたも悪かったんじゃない」
「そんなことで悩まなくても大丈夫」
こうした言葉も、親としては子どもを助けたい気持ちから出るものです。
けれど、子どもが求めているのは、すぐに解決することではなく、まず気持ちを分かってもらうことかもしれません。
「それは嫌だったね」
「そう感じたんだね」
「話してくれてありがとう」
そんな一言で、子どもの気持ちが少し軽くなることがあります。
相手の話を受け止めることは、親子のコミュニケーションでも大切なことです。
3 日常の中に話せる時間をつくる
大切な話をしようとすると、かえって話しにくくなることがあります。
向かい合って「さあ話そう」とするよりも、一緒に食事をしているとき、買い物へ行く途中、車に乗っているときなど、何気ない時間の方が話しやすいこともあります。
特別な面談のような時間をつくる必要はありません。
日常の中で、
「今日こんなことがあったよ」
と親自身が話してみることも一つの方法です。
親が自分の出来事や気持ちを自然に話すことで、子どもも自分のことを話しやすくなることがあります。
親子関係は、一度の会話でつくられるものではありません。
日々の小さなやり取りの積み重ねによって、「ここなら話しても大丈夫」という安心感が育っていきます。
子どもを信じて待つことも大切です
子育てをしていると、子どものことが心配だからこそ、何とかしてあげたいと思います。
けれど、成長するにつれて、親がすべてを知ることはできなくなっていきます。
それは、子どもが自分自身で考え、選び、成長していく過程でもあります。
必要なときには手を差し伸べる。
話してくれたときには耳を傾ける。
そして、話さないときには少し待ってみる。
その距離感も、親子関係を育てる大切な要素なのだと思います。
親も一人で抱え込まなくて大丈夫です
子どものことを考えているうちに、親自身が疲れてしまうこともあります。
「私の関わり方が悪いのではないか」
「もっと何かしてあげるべきなのではないか」
と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
そのようなときは、親自身の気持ちを整理する時間も大切です。
学舎では、子育てや教育、親子関係、家族とのコミュニケーションについて、一人ひとりのお話を伺いながら支援しています。
子どもとの関わり方に迷ったときは、すぐに答えを出そうとせず、まずは親自身の気持ちを整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。


